「なんとなくホームページはあった方がいいのかな…」
そう思っている経営者の方は多いです。確かに、今や誰もがスマホを持ち歩く時代です。Webで情報発信した方が良さそうな気がしますね。
でも、これまでホームページがなくてもやってこれたのも事実。
こういった疑問があると思います。
そこでこの記事では、ホームページを作るべきか判断する際に押さえておくべきポイントをまとめました。「うちの場合はどうなんだろう?」という疑問が解消できれば幸いです。
「ホームページ」と一口に言っても、実は色々な種類があります。
それぞれの目的や役割を知ることで、ホームページの必要性や、もし作るならどんな形が良いのかが見えてくるはずです。
これは、会社の名刺代わりのような役割を果たすホームページです。コーポレートサイトや企業サイトと呼ばれます。
初めてのお客様や取引先の方に「どんな会社なのか」を知ってもらい、信頼感や知名度を高めるために作成します。このホームページを見てもらうことで、「しっかりした会社だな」と思ってもらうことが目的です。
掲載する情報としては
・会社概要
・事業内容
・歴史(沿革)
・アクセス情報
などです。
こちらは、自社の商品やサービスを詳しく紹介するためのホームページです。サービスサイトと呼ばれます。
お客様に商品やサービスを魅力的に伝えて、「これ、いいね!」「ほしい!」と思ってもらうために作成します。直接このホームページから購入やお問い合わせを獲得することができます。
掲載する情報としては
・商品・サービスの詳細な情報
・お客様の声(事例)
・値段
・商品の使い方
・よくある質問
などです。
チラシやパンフレットのWeb版のようなイメージで、写真や動画を使って商品の魅力を効果的に伝えることができます。
インターネット上で商品を販売するためのホームページです。ECサイトやネットショップとも呼ばれます。
以前は通販といえばAmazonや楽天などの大手ECモールに出店するか、高額な制作費を支払って独自の通販サイトを作成する必要がありました。しかし、現在では無料または低価格で通販サイトを開設できるサービスも多く存在していて、以前に比べてぐっと身近なものになっています。
実際に通販サイトがあれば、実店舗を持たない場合でもインターネットを通じて全国、あるいは世界中のお客様に商品を販売することができます。
こちらは、採用活動を強化するためのホームページです。採用サイトやリクルートサイトと呼ばれます。
求職者の方に「この会社で働きたい!」と思ってもらい、応募してもらうことが目的です。
掲載する情報としては
・募集している職種
・仕事内容
・給与や待遇
・社員インタビュー
・福利厚生
などです。
ハローワークや求人サイトに掲載するだけでなく、このホームページで会社の魅力や働く環境を伝えることで、優秀な人材の獲得につなげることができます。
次に、ホームページのメリットを見ていきます。ホームページを持つことで、ビジネスがもっとうまくいく可能性が広がります。
これらに共通するのは、インターネットの「いつでも」「どこでも」「すぐに」アクセスできるという力です。インターネットが時間や場所、コストの制約を大きく減らしてくれるので、ビジネスチャンスを広げたり効率を高めたりできる、というわけです。
例えば、
企業サイトなら、営業時間外でもお客様に情報を提供できます。
ネットショップがあれば、遠く離れたお客様にも買ってもらえるチャンスが生まれます。
採用サイトに会社の魅力を載せておけば、求職者の方から会社の情報を色々見に来てくれるようになります。
ホームページは、お店や会社の魅力を発信し、ビジネスの可能性を大きく広げる、非常に強力なツールです。
ホームページは残念ながら万能ではありません。
どんなビジネスにも必ずプラスになるというわけではなく、場合によっては、ホームページのメリットを十分に活かせないケースもあります。ここからは、ホームページを持つことが向いていない、あるいは効果が薄い場合について、もう少し詳しく見ていきます。
例えば、お客さんの中心が高齢の方だったり、地域密着で昔ながらの商売をしている場合、インターネットを使う人はどうしても限られてきます。
インターネットは、スマホやパソコンがあれば、いつでもどこからでも情報を見られるのが最大の強みですが、そもそもインターネットを使わない人には、どんなにお金をかけてホームページを作っても、残念ながら届きません。
こういう場合は、無理にホームページに力を入れるよりも、チラシや新聞の広告を出したり、口コミで広げたりする方が、ずっと効果的なこともあります。
もし、お客様が近所の人だけだったり、商売をするエリアが限定されている場合、インターネットでの集客には限界があるかもしれません。インターネットは日本全国や世界中の人々にアクセスできるツールですが、商圏が狭ければ、その特性を活かすことが難しいからです。
例えば、地元の商店街にあるお店や、近所の人が利用する美容院などでは、ホームページを作るよりも、店舗の前に看板を掲示したり、地域の住民向けにイベントを開催する方が効果的な場合が多いです。
「インターネットを通じて新しいお客様を獲得したい」と考えているのではなく、地域の口コミや知り合いの紹介で十分に運営できているのであれば、ホームページは必須とは言えないかもしれません。
ホームページは、自社で直接お客様にアプローチできるツールですが、もし他の企業から業務を受託している場合、大きな予算をかけてホームページを作成することは慎重に考えるべきかもしれません。すでに取引先企業から仕事をもらっているため、ホームページを通じて新規顧客を集める必要性がそれほど高くないからです。
いわゆる下請けという立場の会社や、職人として他の企業から依頼を受けている場合などは、ホームページにお金をかけるよりも、取引先企業との関係をより強化したり、新たな取引先を紹介してもらう方が、ビジネスの成長に繋がる可能性が高いでしょう。
ここまで、ホームページが役立つ場面と、逆に効果が薄い場合を見てきました。では、「うちの会社にホームページって本当に必要なの?」と迷ったとき、どう判断すればいいのでしょうか。
以下のポイントをチェックして、自分のビジネスに合うかどうかを見極めてみましょう。
最も大事なのは、あなたのお客様がインターネットを活用しているかどうかです。もし、お客様の中心がネットをあまり使わない層(例えば高齢者や地域密着型のビジネス)なら、ホームページを作っても効果が薄いかもしれません。
一方、お客様がネットをよく使う層(若い世代や情報収集をネットで行う人)なら、ホームページは強力な武器になります。オンラインで集客や販売促進が期待できるため、非常に有効です。
あなたのビジネスが狭い商圏に限られている場合、インターネットを使って集客する必要は少ないかもしれません。地元のお店や美容院では、ホームページよりも看板やチラシの方が効果的な場合もあります。
でも、もし広いエリアをターゲットにしているなら、ホームページは必須です。インターネットを活用して、遠くのお客様にも情報を届け、ビジネスチャンスを広げることができます。
もし、他の企業から仕事をもらっている(下請け的な立場)の場合、ホームページで直接お客様を集める必要はあまりありません。
しかし、自分で集客したい、自社ブランドを確立したいと考えているなら、ホームページは非常に有効な手段です。自社の魅力をアピールし、多くのお客様に知ってもらうことができます。
あなたの商品やサービスが、インターネットでアピールしやすいものであれば、ホームページは効果的です。例えば、写真や動画で魅力を伝えやすい商品や、ネットで注文を受けやすいサービスは、オンラインでの集客に強みを発揮します。
ホームページは、ビジネスを大きく成長させるための強力なツールです。しかし、すべてのビジネスにとって必ずしも必要なものではありません。
もし、インターネットを使った集客や情報発信がビジネスにとってプラスになると感じたなら、ホームページを作る価値は十分にあります。
逆に、ホームページのメリットを活かせない場合や、すでに他の方法でうまくいっているのであれば、無理に作成する必要はないかもしれません。
皆さまのビジネスが成功することを願っています。
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